夢から醒めない翼

この前、雨上がりに二重の虹を見つけましてん(ドヤァ)

語る室からのマジカルバナナな雑記。

少し長くなった(という程の長さではないのだけど)ので、こっちにちょっと残しておく。

さほど楽しい話でもないし、語る室の感想というよりは、語る室を観て、思い出して、考えたことの自分用忘備録ですよっこいしょういち!





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語る室は失踪だから、正確にはいなくなった原因は違うのだけど、大学の時に中高の友人が急逝したことがある。

本当に急すぎて、"亡くなった"という実感が湧かないまま、未だに"いなくなった"という感覚で、いつの間にか10年経っている。




時間が解決すると、いつか埋まると思った穴も、未だにぽっかり空いたままで、2/12以外の364日はちゃんと毎年更新されて次の年が来るのだけど、なんだか2/12だけは毎年あの年を何回も繰り返している感じというか、あの年のまま時間が止まって取り残されている感じがどこかでずっとしている。
(去年、初めて現場の予定を入れて、ちょっとその時は、ちゃんと2019年の2月12日を実感出来た気がしたけど。)


語る室を観て、残された3人の気持ちがちょっと分かるかもしれない、なんて図々しくも共鳴してしまった。
(演者さんがどんな感情で演じているのかなんて、私は全然知らんのんだけどさ)


少なくとも私は、受け入れて理解しているはずなのに多分ちゃんと受け入れようとしていない部分が残り香のように、ちんまりとずっと居座っていて、
進みたくないのに時間は日々1秒ごとに針を進めていて、私もその針にいつの間にか着いて行ってしまっていて、そんな自分に罪悪感といったらちょっと大袈裟かもしれないけど、私の時計の針だけ進んでしまっていることをまだやっぱり受け入れたくなくて、せめて毎年2/12だけは時計の針をジーコジーコと巻き戻している感じなのだと思う。



友人の一件は、私の価値観もガラッと変えた気がする。

人って、いつか、絶対に、突然、いなくなる。
自分自身も含めてだけど、いなくならない人はいない。

今いる知り合いに対してもそう思っているし、誰かと出会う度に、まず真っ先に「この人もいつか、絶対に、突然、いなくなる。」とそう思うようになった。


言い訳をすれば、別に悪い意味とかじゃなくて、ただそういうものなのだと、だからこそ会いたい時に会えるなら会って、話したいとこ、伝えたいことを伝えておこうと思ってる。ぐらいの感じ。


ぐらいの感じ、なんだけど、当時の私には無い価値観で、価値観が大きく変わったばかりの頃って、どうしても歯車が合わなくなるもんなわけで。

そりゃ、そうさ。今まで使ってた歯車と、全然違うサイズの歯車が入ってくるんだもん。上手く回るわけがない。


それでも、生きて時が進んでいく中で、歯車を回し続けなくちゃいけなくて。
それでも無理矢理、時折油を差しながら回し続けているうちに、噛み合ってなかった部分が削れていって、いつの間にかまた歯車がそれなりに回り始める。

なんとなく、個人的な感想だけど、語る室はその歯車が合わなくなって、それでも無理矢理回し続けて、噛み合わなかった部分が削れていって、どうにかこうにか再び回り始める過程を見た気がする。


霊媒師と観客の我々だけが、真相に辿り着く。
まだ真相には辿り着いていないけど、ガルシアと益子兄妹も、時空の歪みというヒントは見つけている。

その中であの3人だけは、全く、何も最後まで知らない。(お姉さんは、ちょっと名前で違和感を感じでいたようだけど。でも多分、よくある名前って次の日には忘れてそうと個人的には感じた)



何も知らなくても、前に進める。
というか、進むしかないというのが正なのかもしれないけど。

元の歯車が手に入らなくても、歯車はまた回せるのだ、と。そんなことを、家に帰って反芻して思った。



"2人だけの秘密"らしいけど、宮舘くんがこの舞台を観て、何を思ったのか、私はすごく興味がある。
いつか教えてくれないかな〜